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アルミ6061と7075の比較

二つのアルミ合金。強さが違えば、使いどころも違います。

6061は汎用アルミの働き者、7075は航空機級の高強度材です。違いはこうです。7075は6061のほぼ二倍の強さを持ちますが、値が張り、削り方が変わり、そして溶接が利きません。どちらが勝つ場面かを、この記事で整理します。

工法の比較中国・無錫市最小ロット1個DFMレビュー込み

並べて見るまとめ。

アルミ6061-T6

汎用アルミ。強度は十分(耐力276MPa)、溶接性は優れ、耐食性も削りやすさも良好です。アルミの用途の八割を担う働き者。

アルミ7075-T6

高強度の航空機用アルミ。はるかに強く(耐力503MPa、6061のほぼ二倍)、そのぶん溶接が利かず、値も張り、耐食性は落ちます。構造としての性能を求めるときに。

項目ごとの内訳。

項目6061-T67075-T6
耐力276 MPa (40 ksi)503 MPa (73 ksi)
引張強さ310 MPa (45 ksi)572 MPa (83 ksi)
密度2.70 g/cm³2.81 g/cm³
比強度良好優(航空宇宙の標準)
被削性優れる良(6061よりやや劣る)
溶接性優(TIG、MIG、摩擦攪拌)不可(割れる、推奨しません)
耐食性優れる中程度(アルマイトを掛ければ向上)
アルマイトの乗り優、色が揃う良、ややばらつく
費用$$$
材料の入手しやすさたいへん一般的やや少ない(ただし在庫あり)
成形性良好劣る
疲労強度97MPa159MPa
主な用途汎用、溶接組立航空宇宙、高応力の構造材
主な合金元素Mg、SiZn、Mg、Cu

どちらをいつ選ぶか。

アルミ6061-T6を選ぶのはこんなときです。

アルミ7075-T6を選ぶのはこんなときです。

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よくあるご質問

二つのアルミ合金 — 質問

7075はどれだけ高いのですか

7075の素材はキログラム当たりで6061より二割から四割高いのが普通です。ただし完成部品で見ると加工費が似ているぶん差は縮み、CNC部品なら同等の6061より一割から二割五分高い程度に収まります。しかも増した強度を本当に使い切れば――壁を薄く、材料を減らせば――単価の高い材料でありながら、全体の重さも費用もかえって下がることがあります。

なぜ7075は溶接できないのですか

7075は主要な合金元素として亜鉛を5~6パーセント含みます。溶接すると熱影響部で強化析出物が再固溶し、強度が五割から七割落ちます。溶接部そのものも割れやすい。技術的には7075も溶接できますが、その強度低下は7075を使う理由そのものを消してしまいます。溶接が要るなら6061が正解です。7075同士をつなぐなら、機械的な締結か、特殊工程である摩擦攪拌接合を使ってください。

アルマイトはどちらがきれいに乗りますか

6061のほうが仕上がりが揃います。7075は亜鉛を含むため染料の入りがわずかに乱れ、まだらに見えたり色が振れたりすることがあります。民生機器のように外観が問われるアルマイト部品では、強度が劣っても6061を選びます。どうしても7075で外観を出すなら、特定の染料系と、アルマイト前のビーズブラストが均一さを助けます。

6061-T6と6061-T651は何が違いますか

T6は標準の調質で、溶体化処理のうえ人工時効したものです。T651はそのT6に、1~3パーセントの制御された引張りで応力を抜いたもの。内部応力が小さいぶん、加工中の寸法が安定し、材料を削り落としたあとの反りも少なくなります。反りが効いてくる大物や薄物では、わずかな価格差を払う値打ちがあります。断面の厚い小物ならT6で十分です。

7075より2024や2014のほうがよいのでしょうか

ときにはそうです。2024-T3は7075より疲労強度がわずかに高く、主翼外板のように疲労が効く航空部材に使われます。2014-T6は7075に近い強度を持ちながら溶接性が勝ります。どちらも7075ほど出回ってはいませんが、特定の用途には適します。もっとも「航空機用構造アルミ」と言われるものの大半では7075-T6が既定です。手に入りやすさ、確立した工程、そして慣れが、そうさせています。

1000個の量産だと費用はどう違いますか

80×60×15mm、中程度の複雑さの削り出しブラケットを1000個つくるとします。6061-T6なら一個あたり12~18ドル、同じものを7075-T6でつくると15~22ドル。表面処理とアルマイトの費用は同じです。6061の強度で足りる量産なら、1000個ごとに3000~4000ドル浮く計算になります。航空宇宙や防衛のように7075の強度が本当に要る場面では、その上乗せはたいてい理に適っています。

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